2007年 10月 09日
300
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『300』は劇場で6回観ました。今回DVDでは、監督のコメンタリーに注目してみたいと思います。題して、ザック・スナイダーに萌えてみよう! です(笑)。
とにかく、スナイダー監督、映画そのものや映画を作ることが大好き! という感じがひしひしと伝わってきます。機嫌よくたくさん喋ってくれるので、とても楽しいコメンタリーです。ザッキー、たぶん現場でも人気者だね(笑)。
最初に一個だけ、ちょっと残念だったこと。
監督のコメンタリーといえば、役者への賛辞を期待するものです。この役はかれにしかやれなかった! とか、この役をオファーしたのはかれのここが素晴らしいから! とか、このシーンでかれは、こんな超人的なプロの技を見せてくれた! とかそういうことです。それが、まあ、皆無とは言いませんが、ほとんどなかったです(ダクソス役の人が、裸馬に乗るシーンで、リハーサルでは落ちてばかりだったのに、本番では落ちずに決めて見せたんだよ! とかいうのはありましたけど(笑))。
役者に関する言及がほとんどない、という点に於いては、アスティノス役のトム・ウィズダムとか、名前すら呼んでもらえてなかったような気がします(ホロリ)。その代わり判明した衝撃の事実(笑)。
「アスティノスって名前さ、おれが好きな車の名前からとったんだよな。歴史に詳しい人からヘンだって言われたけど、いいじゃんね? どうせ名前は必要なんだから!」
……と、いうことは、ギリシャの人は「アスティノス」という名前のキャラが出てくるのを観て、はぁ? と思ったってことでしょうか(汗)?
や、それはともかく、「どうせ名前が必要だから」とテケトーな名前つけるなら、ヴィンセント・リーガンにも名前つけてやってくれや(汗)。
映画監督って、とにかく緻密なひとでなきゃ勤まらないんじゃないか思ってましたけど、ザック監督って、結構“テケトー”なところがおありになるようですよ(笑)。以下、「ザックのテケトー語録」を集めてみました。
・(ステリオスがペルシャの使者の腕をぶった斬るシーンで)
ねえ、このシーン、カメラ揺れすぎだった?
(撮影監督のラリー・フォンがびっくりして、え? あれって、わざとそうしてるんだと思ってた! 監督って、いつもわかってやってるんじゃないの?)
そうでもないよ(笑)。
――――そうなの、ザック?
・(ロングショットで、ペルシャ軍の上空を舞うカモメの映像で)
あの鳥、大きすぎるよな! まるで恐竜みたいだ(笑)!
――――サイズ訂正しなくていいの、ザック?
・(ペルシャが矢の雨を降らせたシーンの直後で)
なあ、見てくれよ、だれの盾にも矢がささってないんだぜ! ま、いいけど。
――――ま、いいけどって、ザック(汗)。
・(ステリオスとアスティノスが背中合わせで戦うシーンで)
このシーン、小さいサイズの盾使ったんだよな。インチキだけど、しょうがないよ。大きい盾だと不便だもん!
――――うん。しょうがないと思うよ、ザック。
・(クセルクセスのハーレムのシーンで)
このシーン、できるだけクセルクセスは出さないようにしたんだ。だってかれ、でかいだろ? ほかの人物との対比で、あれこれ計算しなきゃいけないのが面倒だったんだ。高校んとき、「おれは映画監督になるんだから数学なんか必要ないさ!」て言ってたんだけど、いざ監督になってみると数学、必要じゃんね?
――――ちゃんと計算してもっとクセルクセス出してやってよ、ザック。
・(レオニダスの最後のバトルで)
このシーンをディリオスが語るのって、実を言えばおかしいんだけどさ、でも、いいよな、だってそういう映画なんだもん。ま、ディリオスの想像だったっと思えばいいんだよ。
――――そうだね、そういう映画なんだもんね、ザック。
・(ディリオスがゴルゴにレオニダスの形見を渡すシーンで)
ディリオスの爪が汚れてないんだよな。あとでデヴィッドに言われてしまった、と思ったよ。ま、スパルタンはきれい好きなのさ(笑)。
――――しまったと思っても、笑って流せるザックがステキ(笑)。
あと、無性にかわいいなぁ、と思えたのが、不思議の国のザッキーは、「現実」とか「本物」とかの定義が、どうやら一般人民とはちがうらしいです。
事例1
クセルクセスの台座について、「あれって本物なんだよ!」ととっても楽しそうに語るザック。
見かねたカート・ジョンスタッドが、「あれ、発泡材だよね?」とさりげなくフォロー。
「そうだよ?」とザック、完全にきょとん。
「つまりさ、黄金じゃなくてってこと」
「ああ! もちろんそうさ! 黄金じゃないよ(笑)!」
事例2
クセルクセスのテント。巨大な象牙でテントを支えるデザイン。ここでもやはり、「あの象牙、本物なんだよ!」とこれまたすごく楽しそう。
同じく見かねたジョンスタッド(もしくはフォン)が「発砲材だよね?」と再び優しくフォロー。
「え? ああ! そうだよ! 象牙じゃないよ! もちろん本物の象牙じゃないさ!」
つまり、CGとかフェイクとかじゃなくて、ほんとうに使用に耐えるものをこしらえたんだ、ってことが言いたいわけで、それがすなわちザック監督にとっては「本物」ということになるらしいです。
長くなりましたね。最後に一個だけ。
最終シーンを撮り終えたのは、朝の5時だったそうで、それからみんなで外にでて雪合戦をやったそうです。ファスベンダー氏にさんざん雪玉をぶつけられたザック監督、
「いつか絶対こっちからマイケルに雪玉お見舞いしてやる! ……郵送かなんかでさ」
あんた、中学男子ですか(汗)。
や、それにしても、ファスベンダー氏、「ミヒャエル」だとばかり思ってたけど、「マイケル」って呼ばれてたのか。
もちろんこんなアホ話だけじゃなく、映画撮影上のテクニックに関する話なども盛りだくさんで、非常に興味深いコメンタリーであったことに言及して、締めくくらせていただきたいと思います(礼)。
とにかく、スナイダー監督、映画そのものや映画を作ることが大好き! という感じがひしひしと伝わってきます。機嫌よくたくさん喋ってくれるので、とても楽しいコメンタリーです。ザッキー、たぶん現場でも人気者だね(笑)。
最初に一個だけ、ちょっと残念だったこと。
監督のコメンタリーといえば、役者への賛辞を期待するものです。この役はかれにしかやれなかった! とか、この役をオファーしたのはかれのここが素晴らしいから! とか、このシーンでかれは、こんな超人的なプロの技を見せてくれた! とかそういうことです。それが、まあ、皆無とは言いませんが、ほとんどなかったです(ダクソス役の人が、裸馬に乗るシーンで、リハーサルでは落ちてばかりだったのに、本番では落ちずに決めて見せたんだよ! とかいうのはありましたけど(笑))。
役者に関する言及がほとんどない、という点に於いては、アスティノス役のトム・ウィズダムとか、名前すら呼んでもらえてなかったような気がします(ホロリ)。その代わり判明した衝撃の事実(笑)。
「アスティノスって名前さ、おれが好きな車の名前からとったんだよな。歴史に詳しい人からヘンだって言われたけど、いいじゃんね? どうせ名前は必要なんだから!」
……と、いうことは、ギリシャの人は「アスティノス」という名前のキャラが出てくるのを観て、はぁ? と思ったってことでしょうか(汗)?
や、それはともかく、「どうせ名前が必要だから」とテケトーな名前つけるなら、ヴィンセント・リーガンにも名前つけてやってくれや(汗)。
映画監督って、とにかく緻密なひとでなきゃ勤まらないんじゃないか思ってましたけど、ザック監督って、結構“テケトー”なところがおありになるようですよ(笑)。以下、「ザックのテケトー語録」を集めてみました。
・(ステリオスがペルシャの使者の腕をぶった斬るシーンで)
ねえ、このシーン、カメラ揺れすぎだった?
(撮影監督のラリー・フォンがびっくりして、え? あれって、わざとそうしてるんだと思ってた! 監督って、いつもわかってやってるんじゃないの?)
そうでもないよ(笑)。
――――そうなの、ザック?
・(ロングショットで、ペルシャ軍の上空を舞うカモメの映像で)
あの鳥、大きすぎるよな! まるで恐竜みたいだ(笑)!
――――サイズ訂正しなくていいの、ザック?
・(ペルシャが矢の雨を降らせたシーンの直後で)
なあ、見てくれよ、だれの盾にも矢がささってないんだぜ! ま、いいけど。
――――ま、いいけどって、ザック(汗)。
・(ステリオスとアスティノスが背中合わせで戦うシーンで)
このシーン、小さいサイズの盾使ったんだよな。インチキだけど、しょうがないよ。大きい盾だと不便だもん!
――――うん。しょうがないと思うよ、ザック。
・(クセルクセスのハーレムのシーンで)
このシーン、できるだけクセルクセスは出さないようにしたんだ。だってかれ、でかいだろ? ほかの人物との対比で、あれこれ計算しなきゃいけないのが面倒だったんだ。高校んとき、「おれは映画監督になるんだから数学なんか必要ないさ!」て言ってたんだけど、いざ監督になってみると数学、必要じゃんね?
――――ちゃんと計算してもっとクセルクセス出してやってよ、ザック。
・(レオニダスの最後のバトルで)
このシーンをディリオスが語るのって、実を言えばおかしいんだけどさ、でも、いいよな、だってそういう映画なんだもん。ま、ディリオスの想像だったっと思えばいいんだよ。
――――そうだね、そういう映画なんだもんね、ザック。
・(ディリオスがゴルゴにレオニダスの形見を渡すシーンで)
ディリオスの爪が汚れてないんだよな。あとでデヴィッドに言われてしまった、と思ったよ。ま、スパルタンはきれい好きなのさ(笑)。
――――しまったと思っても、笑って流せるザックがステキ(笑)。
あと、無性にかわいいなぁ、と思えたのが、不思議の国のザッキーは、「現実」とか「本物」とかの定義が、どうやら一般人民とはちがうらしいです。
事例1
クセルクセスの台座について、「あれって本物なんだよ!」ととっても楽しそうに語るザック。
見かねたカート・ジョンスタッドが、「あれ、発泡材だよね?」とさりげなくフォロー。
「そうだよ?」とザック、完全にきょとん。
「つまりさ、黄金じゃなくてってこと」
「ああ! もちろんそうさ! 黄金じゃないよ(笑)!」
事例2
クセルクセスのテント。巨大な象牙でテントを支えるデザイン。ここでもやはり、「あの象牙、本物なんだよ!」とこれまたすごく楽しそう。
同じく見かねたジョンスタッド(もしくはフォン)が「発砲材だよね?」と再び優しくフォロー。
「え? ああ! そうだよ! 象牙じゃないよ! もちろん本物の象牙じゃないさ!」
つまり、CGとかフェイクとかじゃなくて、ほんとうに使用に耐えるものをこしらえたんだ、ってことが言いたいわけで、それがすなわちザック監督にとっては「本物」ということになるらしいです。
長くなりましたね。最後に一個だけ。
最終シーンを撮り終えたのは、朝の5時だったそうで、それからみんなで外にでて雪合戦をやったそうです。ファスベンダー氏にさんざん雪玉をぶつけられたザック監督、
「いつか絶対こっちからマイケルに雪玉お見舞いしてやる! ……郵送かなんかでさ」
あんた、中学男子ですか(汗)。
や、それにしても、ファスベンダー氏、「ミヒャエル」だとばかり思ってたけど、「マイケル」って呼ばれてたのか。
もちろんこんなアホ話だけじゃなく、映画撮影上のテクニックに関する話なども盛りだくさんで、非常に興味深いコメンタリーであったことに言及して、締めくくらせていただきたいと思います(礼)。
by shirakian
| 2007-10-09 21:53
| 映画さ行