2011年 06月 06日
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
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★ネタバレ注意★
パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズの第四弾です。
このシリーズは、1から全部観ています……たぶん観ているはずだ……観たような気がする……だんだん自信がなくなってきました。観たはずなんだけど、ストーリーを覚えている話が一個もない(汗)。いつも途中でそこはかとなく飽きてくるというか、微妙に眠たくなるというか、ストーリーが記憶に残らない(いや、それはトリアタマのせいダロウ)。
今回、確か主演だったはずの(ちがったかしら(汗))オーランド・ブルームが出ておらず、キーラ・ナイトレイも出ていないんですけど、やっぱ、このシリーズの華はジョニー・デップのジャック・スパロウ船長にトドメを刺すわけですから、オーリもキーラも出ていなくてもだれも気づかないかもしれない(いや、さすがに、それは気づくダロウ)。
永遠の生命をもたらすと言われる「生命(いのち)の泉」の所在を巡り、スペインと英国、そして海賊黒ひげ(イアン・マクシェーン)が三つ巴の争奪戦を演じる今回。隠された己の目的のため、ネコをかぶって英国王に仕えているバルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)が英国チームのリーダー、昔スパロウと因縁があったらしい女海賊のアンジェリカ(ペネロペ・クルス)は、嘘かマコトか黒ひげの実の娘を名乗り、黒ひげチームの一員。スペイン勢はよく知らない。
泉の所在地を知っているスパロウは、アンジェリカと黒ひげの船に無理やり乗せられてしまい、黒ひげ一行と行動を共にすることになります。
要はこの話も、派手でカッコイイ音楽に乗って、ジョニー・デップが巧みによく作られたすっとぼけて楽しいアクションをこれでもかと連発してくれるアトラクションのような映画、という以上でも以下でもないです。すでにして4作目だというのに、以下でもない、というのが凄いです。それなりのクオリティをきちんと保ったままここまできているということで、人気シリーズであるのも納得できるのであります。
アトラクションムービーである以上、もしかしたら3Dとか、劇場お勧めのIMAX3Dとかで観るべきものだったのかもしれませんが、わたしは敢えて2Dを選びました。人気作だけあって、3Dか2Dか字幕か吹き替えか、組み合わせが選べたのが良心的だと思いました。全ての3D映画でこれやってくれると嬉しいけど、スクリーン数が足りなくて無理だろうなぁ。だったら全ての3D映画は2Dでやってくれたら……ややや、なにも言ってません。
でも、結論から言って、2Dでも特に何の問題も感じなかったという事実と同時に、2Dのスクリーンが満席御礼の混み具合だった(3Dではなく敢えて2Dを選んだひとが大勢いた)ということを鑑みれば、ネコも杓子も3Dという風潮は、観客のための流れではないなぁ、ということです。
お話は、実はよく覚えていない(もう忘れたんかいっ!?)。
でも、ジュディ・デンチがカメオで出てきたのには笑ってしまいました。彼女の台詞が「あら、それだけ?」だったんですけど、彼女の出番も「あら、それだけ?」でした。なんだよぉ、もっと一杯出てくるのかと思ったのに、カメオなのかよぉ。あれだけのシーンにデンチ女史を使ってしまえるとは、さすが人気シリーズ。それとも、ロブ・マーシャル監督の個人的な人脈だったりするのかな。あるいはジョニ・デの?
あと、人魚の描写が面白かったです。
人魚と言えば、人魚姫とか赤いろうそくと人魚とか、儚い悲劇のイメージじゃない? でもこの映画の人魚、ものっそ強暴なんだぜ!
「生命の泉」の水を活性化させるには、人魚の流した涙が必要(ということになっている)なので、黒ひげ船長らはまず人魚を捕獲するのですが、この人魚というのがオルカもまっつぁおな海の猛獣。外見は若く美しい娘なんだけど、きしゃーと歯をむいて襲いかかってくるです。ボートなんぞ軽々と飛び超えるその恐るべき跳躍力もオルカ級。美しい娘にデレデレしていた水夫たちが次々と襲われていく描写は、なんだかむしろユーモラス。もしかして、シリーズ最強の敵だったかもしれない。スピード感もあって、ほんに楽しいシーンでありました。いっそスピンオフやってくれないかな。マーメイド・オブ・カリビアン。3Dで観るアルヨ。
ただ、その人魚のひとりシレーナ(アストリッド・ベルジュ=フリスベ)と、アンジェリカが殺すにしのびなくて船に拘束していた宣教師のフィリップ(サム・クラフリン)の恋、とかいうのは、あまりに陳腐で見所に欠けておりました。ベルジュ=フリスベもクラフリンもニューカマーということで、この映画で世界にお披露目、という思惑だったのだとは思いますが、演出が悪いのか(本人の魅力の問題なのか)どうにも印象が薄かったです。オーリの敗退を見るにつけても、ジョニデと同じ土俵で戦うのは、若きイケメン俳優にとっては荷が重い戦いのようです。
そうは言っても、ジョニデはジョニデだし、ジェフリー・ラッシュもイアン・マクシェーンも楽しそうだし、ペネロペ・クルスは女海賊にぴったりのセクシー&ワイルドだし、音楽はノリノリだし、特撮は凝ってるし、2時間余り、アトラクションとして楽しませていただきました。……でもきっと、内容は忘れる……。
パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズの第四弾です。
このシリーズは、1から全部観ています……たぶん観ているはずだ……観たような気がする……だんだん自信がなくなってきました。観たはずなんだけど、ストーリーを覚えている話が一個もない(汗)。いつも途中でそこはかとなく飽きてくるというか、微妙に眠たくなるというか、ストーリーが記憶に残らない(いや、それはトリアタマのせいダロウ)。
今回、確か主演だったはずの(ちがったかしら(汗))オーランド・ブルームが出ておらず、キーラ・ナイトレイも出ていないんですけど、やっぱ、このシリーズの華はジョニー・デップのジャック・スパロウ船長にトドメを刺すわけですから、オーリもキーラも出ていなくてもだれも気づかないかもしれない(いや、さすがに、それは気づくダロウ)。
永遠の生命をもたらすと言われる「生命(いのち)の泉」の所在を巡り、スペインと英国、そして海賊黒ひげ(イアン・マクシェーン)が三つ巴の争奪戦を演じる今回。隠された己の目的のため、ネコをかぶって英国王に仕えているバルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)が英国チームのリーダー、昔スパロウと因縁があったらしい女海賊のアンジェリカ(ペネロペ・クルス)は、嘘かマコトか黒ひげの実の娘を名乗り、黒ひげチームの一員。スペイン勢はよく知らない。
泉の所在地を知っているスパロウは、アンジェリカと黒ひげの船に無理やり乗せられてしまい、黒ひげ一行と行動を共にすることになります。
要はこの話も、派手でカッコイイ音楽に乗って、ジョニー・デップが巧みによく作られたすっとぼけて楽しいアクションをこれでもかと連発してくれるアトラクションのような映画、という以上でも以下でもないです。すでにして4作目だというのに、以下でもない、というのが凄いです。それなりのクオリティをきちんと保ったままここまできているということで、人気シリーズであるのも納得できるのであります。
アトラクションムービーである以上、もしかしたら3Dとか、劇場お勧めのIMAX3Dとかで観るべきものだったのかもしれませんが、わたしは敢えて2Dを選びました。人気作だけあって、3Dか2Dか字幕か吹き替えか、組み合わせが選べたのが良心的だと思いました。全ての3D映画でこれやってくれると嬉しいけど、スクリーン数が足りなくて無理だろうなぁ。だったら全ての3D映画は2Dでやってくれたら……ややや、なにも言ってません。
でも、結論から言って、2Dでも特に何の問題も感じなかったという事実と同時に、2Dのスクリーンが満席御礼の混み具合だった(3Dではなく敢えて2Dを選んだひとが大勢いた)ということを鑑みれば、ネコも杓子も3Dという風潮は、観客のための流れではないなぁ、ということです。
お話は、実はよく覚えていない(もう忘れたんかいっ!?)。
でも、ジュディ・デンチがカメオで出てきたのには笑ってしまいました。彼女の台詞が「あら、それだけ?」だったんですけど、彼女の出番も「あら、それだけ?」でした。なんだよぉ、もっと一杯出てくるのかと思ったのに、カメオなのかよぉ。あれだけのシーンにデンチ女史を使ってしまえるとは、さすが人気シリーズ。それとも、ロブ・マーシャル監督の個人的な人脈だったりするのかな。あるいはジョニ・デの?
あと、人魚の描写が面白かったです。
人魚と言えば、人魚姫とか赤いろうそくと人魚とか、儚い悲劇のイメージじゃない? でもこの映画の人魚、ものっそ強暴なんだぜ!
「生命の泉」の水を活性化させるには、人魚の流した涙が必要(ということになっている)なので、黒ひげ船長らはまず人魚を捕獲するのですが、この人魚というのがオルカもまっつぁおな海の猛獣。外見は若く美しい娘なんだけど、きしゃーと歯をむいて襲いかかってくるです。ボートなんぞ軽々と飛び超えるその恐るべき跳躍力もオルカ級。美しい娘にデレデレしていた水夫たちが次々と襲われていく描写は、なんだかむしろユーモラス。もしかして、シリーズ最強の敵だったかもしれない。スピード感もあって、ほんに楽しいシーンでありました。いっそスピンオフやってくれないかな。マーメイド・オブ・カリビアン。3Dで観るアルヨ。
ただ、その人魚のひとりシレーナ(アストリッド・ベルジュ=フリスベ)と、アンジェリカが殺すにしのびなくて船に拘束していた宣教師のフィリップ(サム・クラフリン)の恋、とかいうのは、あまりに陳腐で見所に欠けておりました。ベルジュ=フリスベもクラフリンもニューカマーということで、この映画で世界にお披露目、という思惑だったのだとは思いますが、演出が悪いのか(本人の魅力の問題なのか)どうにも印象が薄かったです。オーリの敗退を見るにつけても、ジョニデと同じ土俵で戦うのは、若きイケメン俳優にとっては荷が重い戦いのようです。
そうは言っても、ジョニデはジョニデだし、ジェフリー・ラッシュもイアン・マクシェーンも楽しそうだし、ペネロペ・クルスは女海賊にぴったりのセクシー&ワイルドだし、音楽はノリノリだし、特撮は凝ってるし、2時間余り、アトラクションとして楽しませていただきました。……でもきっと、内容は忘れる……。
by shirakian
| 2011-06-06 20:02
| 映画は行