2010年 04月 14日
遥かなる大地へ
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原点に立ち返って、トーマス・ギブソンの映画デビュー作です。
1992年公開、ロン・ハワード監督。
そっか、ホッチの映画デビューはロンハワ監督だったんだねぇ。
どうしてその後、映画の方では花開かなかったのかしら。とてもスクリーン映えする役者さんだと思うのですが。……もっとも、テレビの方に行ってくれたからこそ、クリマイのホッチに出会えたわけですけれども。
19世紀の末、西アイルランドの貧農のせがれが、地主のお嬢さんと出会い、新天地を求めてアメリカに渡り、自分たちの土地を手にいれるというドリームがカムトゥルーするお話。
ロンハワ監督はドラマも撮れるけどスペクタクルもいける監督ですから、この映画も、霧深いアイルランドの森や、広大な西部の風景が美しく、また、クライマックスとして描かれる土地獲得をめぐってのランドレースのシーンは迫力満点です。
トーマス・ギブソンは撮影時点ではまだ20代だったのね。若いなー。
しかし、ご覧の通り、口ひげをはやした老けメイクで、年齢の割には大人っぽい雰囲気です。主人公のことをboy呼ばわりしていますが、中のひとの年齢は完全にタメです。口ひげはない方がいいとは思うけど、それでもハンサムさんであることに変わりはありません。
役柄はヒロインのフィアンセだったのに、主人公に横からアブラゲ攫われる役。
普通こういう役柄の場合、ハンサムだけど頭悪そう、とか、品がなさそう、とか、フィアンセには十分だけどヒーローには足りない、やっぱり結局主人公の方が上、という容姿の役者さんを配役するのが定石と思うのですが、ホッチと主人公の場合、ホッチの方が明らかに20㎝は背が高く、どう観ても圧倒的にカッコイイです。
尤もそれって、キャスティングの意図が「絵に描いたようないかにもなハンサム」という、ちょっと戯画的なものがあったとは思うのですが、なにしろ愛という名の色眼鏡で見ておりますので、いかんともしがたいです。
そしてまた人物描写に関しても、主人公を引き立てるために、ヤな野郎に描かれてたらヤだなぁ、と思ったのですが、確かに役柄上、尊大で傲慢なところはあるけど、決して悪いやつというわけでもなく、ヒロインのことだってちゃんと本気で思っているし、自分に自信があるからこそですが、ランドレースでも正々堂々勝負していて、かなり好もしい人物です。
というわけで、ギブソンを振って主人公のもとに奔るヒロインはどうかしている、という結論が出ました。
英国紳士の衣装を颯爽と着こなし、乗馬がとってもお上手。すっくと背中が伸びた騎乗姿がすばらしく美しいです。荒くれレースでラフロードをガンガン走るワイルドさにも釘付けです。ホッチとは全然発声がちがうのですが、あれは、ホッチの方が例外なんだね。コメディの印象が強い役者さんが、よくぞあんな役作りをしたものだわ>ホッチ。
……どうも主人公が苦手なもので、ホッチが出てこないシーンは三倍速で観てしまったのですが(汗)、ほどよいユーモアの味付けもある、明朗快活時代劇です。
1992年公開、ロン・ハワード監督。
そっか、ホッチの映画デビューはロンハワ監督だったんだねぇ。
どうしてその後、映画の方では花開かなかったのかしら。とてもスクリーン映えする役者さんだと思うのですが。……もっとも、テレビの方に行ってくれたからこそ、クリマイのホッチに出会えたわけですけれども。
19世紀の末、西アイルランドの貧農のせがれが、地主のお嬢さんと出会い、新天地を求めてアメリカに渡り、自分たちの土地を手にいれるというドリームがカムトゥルーするお話。
ロンハワ監督はドラマも撮れるけどスペクタクルもいける監督ですから、この映画も、霧深いアイルランドの森や、広大な西部の風景が美しく、また、クライマックスとして描かれる土地獲得をめぐってのランドレースのシーンは迫力満点です。
トーマス・ギブソンは撮影時点ではまだ20代だったのね。若いなー。
しかし、ご覧の通り、口ひげをはやした老けメイクで、年齢の割には大人っぽい雰囲気です。主人公のことをboy呼ばわりしていますが、中のひとの年齢は完全にタメです。口ひげはない方がいいとは思うけど、それでもハンサムさんであることに変わりはありません。
役柄はヒロインのフィアンセだったのに、主人公に横からアブラゲ攫われる役。
普通こういう役柄の場合、ハンサムだけど頭悪そう、とか、品がなさそう、とか、フィアンセには十分だけどヒーローには足りない、やっぱり結局主人公の方が上、という容姿の役者さんを配役するのが定石と思うのですが、ホッチと主人公の場合、ホッチの方が明らかに20㎝は背が高く、どう観ても圧倒的にカッコイイです。
尤もそれって、キャスティングの意図が「絵に描いたようないかにもなハンサム」という、ちょっと戯画的なものがあったとは思うのですが、なにしろ愛という名の色眼鏡で見ておりますので、いかんともしがたいです。
そしてまた人物描写に関しても、主人公を引き立てるために、ヤな野郎に描かれてたらヤだなぁ、と思ったのですが、確かに役柄上、尊大で傲慢なところはあるけど、決して悪いやつというわけでもなく、ヒロインのことだってちゃんと本気で思っているし、自分に自信があるからこそですが、ランドレースでも正々堂々勝負していて、かなり好もしい人物です。
というわけで、ギブソンを振って主人公のもとに奔るヒロインはどうかしている、という結論が出ました。
英国紳士の衣装を颯爽と着こなし、乗馬がとってもお上手。すっくと背中が伸びた騎乗姿がすばらしく美しいです。荒くれレースでラフロードをガンガン走るワイルドさにも釘付けです。ホッチとは全然発声がちがうのですが、あれは、ホッチの方が例外なんだね。コメディの印象が強い役者さんが、よくぞあんな役作りをしたものだわ>ホッチ。
……どうも主人公が苦手なもので、ホッチが出てこないシーンは三倍速で観てしまったのですが(汗)、ほどよいユーモアの味付けもある、明朗快活時代劇です。
by shirakian
| 2010-04-14 00:05
| 映画は行