2015年 12月 31日
2015 Moviegoing
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●印象に残った作品 ()内は監督名、50音順、10作品選出
■アクトレス~女たちの舞台~ (オリヴィエ・アサイヤス)
■イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 (モルテン・ティルドゥム)
■ヴィンセントが教えてくれたこと (セオドア・メルフィ)
■おみおくりの作法 (ウベルト・パゾリーニ)
■恋人たち ( 橋口亮輔)
■コードネーム U.N.C.L.E. (ガイ・リッチー)
■セッション ( デイミアン・チャゼル)
■独裁者と小さな孫 (モフセン・マフマルバフ)
■パレードへようこそ (マシュー・ウォーチャス)
■マッドマックス 怒りのデス・ロード (ジョージ・ミラー)
今年劇場で観た映画は58作品です。うち、レビューを書いたのは41本、割合で言うと70%ぐらい。別に忙しかったわけでもないんですが、年年歳歳ナマケモノになっていっている模様。
2015年は、マッドマックスとターミネーターとジュラシックパークとロッキーとスターウォーズが公開された年、として映画史に刻まれることになったわけですが、残念ながら現時点ではまだ『スターウォーズ』も『クリード』も未見です。お正月のお楽しみ。
当該リストは、世評や興行成績は度外視して、あくまでわたくし個人の琴線に触れた映画としてリストアップしました。優れた映画、というよりやっぱり「印象に残った映画」です。アレもコレも入っていませんけれども、まあソレはソレということで。
毎年このリストでは順位をつけたことは一度もないのですが、それでも今年は圧倒的に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の年だったよなぁ、と思います。仮に順位をつけるとしたら、この作品が一位を獲得することは間違いないです。
とは言え、より個人的に「今年一番」をわが胸に問えば、実は『おみおくりの作法』だったなぁ、と思います。スターもイケメンも出てこない、地味な地味な小さな映画、興行成績だって知れたものだと思うし、歴史に残る映画かと言うとそんなこともないんだろうけれど、わたしにとってはとても大事な映画でした。
あともう一作、『独裁者と小さな孫』、これがもう、よくてよくて。こんな品格のある映画もないなぁ、と。なにしろ暮れもいいかげん押し迫ってから観たもので、レビューを書くのが間に合いませんでした。自分としてはこれからゆっくりでいいから是非書くべき、とも思うのですが、なにしろ年年歳歳ナマケモノになってきているので、書くかどうかわかりません。だからって別にいいっちゃいいんだけれども。
その他の作品については一応全部レビューを書いているので、そちらにリンクを貼りました。この記事を書くのに何が一番面倒くさいかって、それはもう、過去記事にリンクを貼るのが一番面倒くさいのよ。もしかして世の中には一発でぱぱっと貼れる技とかあるのかしらん? あるなら是非知りたい。
●印象に残った女優 ()内は作品名、50音順、8名選出
■綾瀬はるか (海街diary)
■コン・リー (妻への家路)
■シャーリーズ・セロン (マッドマックス 怒りのデス・ロード)
■ジュリアン・ムーア (アリスのままで)
■ジュリエット・ビノシュ (アクトレス~女たちの舞台~)
■ナオミ・ワッツ (ヴィンセントが教えてくれたこと)
■ヤン・ズーシャン (20歳よ、もう一度)
■ロビン・ライト (コングレス未来学会議)
綾瀬はるかとヤン・ズーシャンが若干若手寄りであることを除けば、概ねベテランの女優さんばかりのリストになりました。熟練の演技でしみじみと楽しませていただいた一年だったと思います。リストに上がってないところを見ると、今年は気になる少女女優はいなかったんだっけかな。
今年のアクトレス・オブ・ザ・イヤーがシャーリーズ・セロンであることは、全く異論の余地のない絶対的な正義であって、フュリオサは単に今年一番輝いていたヒロインというのみならず、映画史に深く刻まれた殿堂入りのヒロインであったと思うのです。
●印象に残った男優 ()内は作品名、50音順、13名選出
■J・K・シモンズ (セッション)
■アンドリュー・スコット (パレードへようこそ)
■エディ・マーサン (おみおくりの作法)
■エディ・レッドメイン (博士と彼女のセオリー)
■コディ・スミット=マクフィー (マッド・ガンズ)
■コリン・ファース (キングスマン)
■ジェイク・ギレンホール (ナイトクローラー)
■トム・ハーディ (チャイルド44 森に消えた子供たち)
■ビル・マーレイ (ヴィンセントが教えてくれたこと)
■ベネディクト・カンバーバッチ (イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密)
■ベン・ウィショー (追憶と、踊りながら)
■マーク・ラファロ (フォックスキャッチャー)
■ロバート・デュヴァル (ジャッジ 裁かれる判事)
コディ・スミット=マクフィーの『マッド・ガンズ』は、『独裁者と小さな孫』を観るまでは(つまりこのリストを作るギリギリ直前までは)作品編にランクインしていたのですが、今年は作品編にアップする本数を10本に絞ったので、そちらでは敢え無く落選してしまいました。これまた地味だけどステキな映画でしてね。そしてやっぱりコディくんの存在感は大きい。少年の成長譚として、今年は『キングスマン』が挙げられるのかな、と思いますが、わたし的にはそれよりこっち、と思います。ひ弱な子どもだったコディくんが試練の果てに大人の男になっていく、その行程がしみじみと乾いていていい。この映画は、共演者がみなよかったですね。って、なぜレビューを書いていないのかしらね。こりゃどうも困った傾向ですね。
そして、今年圧倒的印象を残した演技者と言えばやはり、J・K・シモンズ。ヒース・レジャーのジョーカーとか、アンソニー・ホプキンスのハンニバルとか、映画史に残るモンスターは何人かいますが、シモンズの演技もその境地に達していたと思います。かれのあれは決して決して「天才的ミュージシャンにして超絶厳しい指導者」とかじゃありませんからね。夢誤解なきよう。あれはまごうことなきモンスターです。ハラショー。
だけどね、わたくし的アクター・オブ・ザ・イヤーを言えば、イケメンは世界の宝協会会員としては認めたくないんだけど、今年はエディ・マーサンだったと思うの。
■過去のMoviegoing
■アクトレス~女たちの舞台~ (オリヴィエ・アサイヤス)
■イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 (モルテン・ティルドゥム)
■ヴィンセントが教えてくれたこと (セオドア・メルフィ)
■おみおくりの作法 (ウベルト・パゾリーニ)
■恋人たち ( 橋口亮輔)
■コードネーム U.N.C.L.E. (ガイ・リッチー)
■セッション ( デイミアン・チャゼル)
■独裁者と小さな孫 (モフセン・マフマルバフ)
■パレードへようこそ (マシュー・ウォーチャス)
■マッドマックス 怒りのデス・ロード (ジョージ・ミラー)
今年劇場で観た映画は58作品です。うち、レビューを書いたのは41本、割合で言うと70%ぐらい。別に忙しかったわけでもないんですが、年年歳歳ナマケモノになっていっている模様。
2015年は、マッドマックスとターミネーターとジュラシックパークとロッキーとスターウォーズが公開された年、として映画史に刻まれることになったわけですが、残念ながら現時点ではまだ『スターウォーズ』も『クリード』も未見です。お正月のお楽しみ。
当該リストは、世評や興行成績は度外視して、あくまでわたくし個人の琴線に触れた映画としてリストアップしました。優れた映画、というよりやっぱり「印象に残った映画」です。アレもコレも入っていませんけれども、まあソレはソレということで。
毎年このリストでは順位をつけたことは一度もないのですが、それでも今年は圧倒的に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の年だったよなぁ、と思います。仮に順位をつけるとしたら、この作品が一位を獲得することは間違いないです。
とは言え、より個人的に「今年一番」をわが胸に問えば、実は『おみおくりの作法』だったなぁ、と思います。スターもイケメンも出てこない、地味な地味な小さな映画、興行成績だって知れたものだと思うし、歴史に残る映画かと言うとそんなこともないんだろうけれど、わたしにとってはとても大事な映画でした。
あともう一作、『独裁者と小さな孫』、これがもう、よくてよくて。こんな品格のある映画もないなぁ、と。なにしろ暮れもいいかげん押し迫ってから観たもので、レビューを書くのが間に合いませんでした。自分としてはこれからゆっくりでいいから是非書くべき、とも思うのですが、なにしろ年年歳歳ナマケモノになってきているので、書くかどうかわかりません。だからって別にいいっちゃいいんだけれども。
その他の作品については一応全部レビューを書いているので、そちらにリンクを貼りました。この記事を書くのに何が一番面倒くさいかって、それはもう、過去記事にリンクを貼るのが一番面倒くさいのよ。もしかして世の中には一発でぱぱっと貼れる技とかあるのかしらん? あるなら是非知りたい。
●印象に残った女優 ()内は作品名、50音順、8名選出
■綾瀬はるか (海街diary)
■コン・リー (妻への家路)
■シャーリーズ・セロン (マッドマックス 怒りのデス・ロード)
■ジュリアン・ムーア (アリスのままで)
■ジュリエット・ビノシュ (アクトレス~女たちの舞台~)
■ナオミ・ワッツ (ヴィンセントが教えてくれたこと)
■ヤン・ズーシャン (20歳よ、もう一度)
■ロビン・ライト (コングレス未来学会議)
綾瀬はるかとヤン・ズーシャンが若干若手寄りであることを除けば、概ねベテランの女優さんばかりのリストになりました。熟練の演技でしみじみと楽しませていただいた一年だったと思います。リストに上がってないところを見ると、今年は気になる少女女優はいなかったんだっけかな。
今年のアクトレス・オブ・ザ・イヤーがシャーリーズ・セロンであることは、全く異論の余地のない絶対的な正義であって、フュリオサは単に今年一番輝いていたヒロインというのみならず、映画史に深く刻まれた殿堂入りのヒロインであったと思うのです。
●印象に残った男優 ()内は作品名、50音順、13名選出
■J・K・シモンズ (セッション)
■アンドリュー・スコット (パレードへようこそ)
■エディ・マーサン (おみおくりの作法)
■エディ・レッドメイン (博士と彼女のセオリー)
■コディ・スミット=マクフィー (マッド・ガンズ)
■コリン・ファース (キングスマン)
■ジェイク・ギレンホール (ナイトクローラー)
■トム・ハーディ (チャイルド44 森に消えた子供たち)
■ビル・マーレイ (ヴィンセントが教えてくれたこと)
■ベネディクト・カンバーバッチ (イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密)
■ベン・ウィショー (追憶と、踊りながら)
■マーク・ラファロ (フォックスキャッチャー)
■ロバート・デュヴァル (ジャッジ 裁かれる判事)
コディ・スミット=マクフィーの『マッド・ガンズ』は、『独裁者と小さな孫』を観るまでは(つまりこのリストを作るギリギリ直前までは)作品編にランクインしていたのですが、今年は作品編にアップする本数を10本に絞ったので、そちらでは敢え無く落選してしまいました。これまた地味だけどステキな映画でしてね。そしてやっぱりコディくんの存在感は大きい。少年の成長譚として、今年は『キングスマン』が挙げられるのかな、と思いますが、わたし的にはそれよりこっち、と思います。ひ弱な子どもだったコディくんが試練の果てに大人の男になっていく、その行程がしみじみと乾いていていい。この映画は、共演者がみなよかったですね。って、なぜレビューを書いていないのかしらね。こりゃどうも困った傾向ですね。
そして、今年圧倒的印象を残した演技者と言えばやはり、J・K・シモンズ。ヒース・レジャーのジョーカーとか、アンソニー・ホプキンスのハンニバルとか、映画史に残るモンスターは何人かいますが、シモンズの演技もその境地に達していたと思います。かれのあれは決して決して「天才的ミュージシャンにして超絶厳しい指導者」とかじゃありませんからね。夢誤解なきよう。あれはまごうことなきモンスターです。ハラショー。
だけどね、わたくし的アクター・オブ・ザ・イヤーを言えば、イケメンは世界の宝協会会員としては認めたくないんだけど、今年はエディ・マーサンだったと思うの。
■過去のMoviegoing
by shirakian
| 2015-12-31 17:11